民主党 衆議院議員 小川淳也
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〜会議録(2020年2月17日予算委員会)〜

○小川委員  野党会派の小川淳也です。

 きょうは公文書等についてお尋ねするつもりでございましたが、午前中の辻元議員の指摘、そして、総理は、このお昼の休憩時間内に事実関係を確認して御答弁になられるということでございましたので、まず、その点からお聞きをしていきたいと思います。

 ちょっと確認ですが、総理、午前中の御答弁の中で、いわゆる前夜祭、主催は安倍事務所でないという御発言をなさいました。これは恐らく事実誤認だと思いますので、主催は安倍後援会だということをまずちょっと御確認いただきたいと思います。

○安倍内閣総理大臣  安倍事務所ではないということであります。安倍後援会であるということは今までも答弁をしているとおりでございまして、その考え方のもとに述べたわけでございます。

○小川委員  それでは、お昼の時間、急遽、総理には御確認をいただいたと思いますので、一つ一つお尋ねしたいと思います。

 きょうは、委員長のお許しを急遽いただいて、辻元議員が午前中お示しになられたANAインターコンチネンタルホテル東京とのメールのやりとりを資料配付させていただきました。

 まず、一つ目の問いです。

 御確認いただきたいんですが、二〇一三年以降の七年間、貴ホテル、ANAホテルですね、で開かれたパーティー等についてお伺いをしますということで、例外のある書き方はしておりません。これについて、「貴ホテルが見積書や請求明細書を主催者側に発行しないケースがあったでしょうか。」という問いです。ホテル側の回答は、「ございません。主催者に対して、見積書や請求明細書を発行いたします。」例外はないという答弁であります。

 事務所に御確認いただいた結果として、いかがだったでしょうか。

○安倍内閣総理大臣  私の事務所の方からANAホテルに連絡をいたしまして、確認をいたしました。それをまとめてお答えをさせていただきたいと思います。

 私の事務所が全日空ホテルに確認したところ、辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないとのことであります。

 桜を見る会前日の夕食会は、平成二十五年、二十六年及び二十八年の三回は全日空ホテルで実施。私の事務所の職員はホテル側と事前に段取りの調整を行ったのみであり、明細書等の発行は受けていないとのことでした。

 また、領収書については、一般的に宛名は上様として発行する場合があり、夕食会でも上様としていた可能性はあるとのことでありました。

 いずれにしても、これまで私が繰り返し答弁してきたとおり、夕食会の費用については、ホテル側との合意に基づき、私の事務所の職員が会費を……(発言する者あり)

○棚橋委員長  お静かに。

○安倍内閣総理大臣  集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受け付け終了後に集金した全ての現金をその場でホテル側に渡すという形で参加者からホテル側への支払いがなされたとのことでありました。

○小川委員  個別に安倍後援会の案件についてどうだったかということは聞いてもいませんし、答えていないことはそのとおりなんです。

 しかし、辻元議員のこの問いの立て方、そしてその答え方に例外がないということがこの際重要なんです。したがって、もし総理が、これは、ホテル側は、メディアに聞かれようが、野党に聞かれようが、全く同じことを答えているんですね。それなりにホテル側の信用をかけて覚悟を持って答えているんですよ、ホテル側はホテル側で。

 したがって、総理、ホテル側がこうした文書で辻元議員に対して回答をしてきたということは、まず重く受けとめていただきたい。原則だ、例外だ、安倍案件がどうかという議論はあるでしょう。しかし、少なくとも、ここでは例外のある書き方にはなっていないわけです。

 では、総理は、これに対してきちんと立証して説明する責任が生じています。今、口頭でいろいろおっしゃった。まず求めたいのは、これはせんだって来指摘していますが、総理がホテル側に対して見積書や請求の明細書を要求をして、そして、それを開示すれば済むことなんですよ。まず、それをお願いしたいと思います。

○安倍内閣総理大臣  私が今述べているとおり、事務所側から全日空ホテルに問合せをし、そして、ホテル側から回答を得たわけでございます。(発言する者あり)

○棚橋委員長  傍聴席の議員は特に御静粛に。(発言する者あり)傍聴席の議員は御静粛に。

○安倍内閣総理大臣  私の事務所が全日空ホテルに確認したところ、辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないとのことでありました。それを私がここでこのように答弁するということについては、全日空側も当然了解をしていることでございます。

 私、桜を見る会前日の夕食会は、平成二十五年、二十六年及び二十八年の三回は全日空ホテルで実施をしました。私の事務所の職員はホテル側と事前に段取りの調整を行ったのみであり、明細書等の発行は受けていないとのことでありました。

 また、領収書については、一般的に宛名は上様として発行する場合があり、夕食会でも上様としていた可能性はあるとのことでありました。

 いずれにしても、これまで私が繰り返し答弁してきたとおり、夕食会の費用については、ホテル側との合意に基づき、私の事務所の職員が会費を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受け付け終了後に集金した全ての現金をその場でホテル側に渡すという形で参加者からホテル側への支払いがなされたとのことでありました。

○小川委員  総理、それは事務所の方がホテルの方と電話でやりとりをしたということでよろしいですか。

○安倍内閣総理大臣  これは電話でのやりとりでございますが、相手方の氏名等も確認をしておりますし、当然、この今申し上げた中身について、この中身で申し上げるということについて了解をとっているわけでございます。この了解のとり方は、一字一句、どのような形でとったかということは私はつまびらかではございませんが、この今申し上げた形でここで答弁させていただくということを了解をとった上、こうやって今、私が述べているということでございます。

○小川委員  これは、辻元議員もそれなりに決意を持って問合せをしています。そしてホテル側も、それこそホテル側のプライドにかけて、信用にかけて、きちんと、総理、ごらんのとおり、書面で回答してきています。

 では、今のやりとり、きちんと、ホテル側に対して総理の事務所から書面で照会をし、そして書面で返答を受けるという形で、その説得力を更に増していただきたいと思いますが、お願いできますか。

○安倍内閣総理大臣  これは、既に私の答弁を信用しないということかもしれませんが、私はホテル側と……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛に。(発言する者あり)本多君、やめてください。

○安倍内閣総理大臣  既に、ここで答弁をするということで全日空側に申し上げ、今答弁をしているということでございます。

○小川委員  総理がさまざまな状況説明なりに弁が立つことはよくわかっていますから。人を介して、人を介してでしょう。事務所を介して、ホテル側とも。間接話法じゃないですか。

 端的にお尋ねすればいいんじゃないですか。一般論として辻元議員にこう回答しているのは了解している、では、個別に、私の行事はかくかくしかじかで、一人参加方式だし、支払いは個別にホテルに直接してもらったし、後援会としては明細書は受け取っていないし、後援会として領収書を受け取ってもいない、支払いもしていないということでいいですねということを、書面で聞いて、書面で回答を受け取るように要請したいと思います。

○安倍内閣総理大臣  午前中に私が要請されたのは、まさにこれを全日空側に確認せよということでございました。そこで全日空側に確認をした。かつ、この確認の上において、私がこの予算委員会においてその確認をここで答弁をさせていただくということでいいですねということを行った、全日空側に確認をしたわけでございます。その中で私は今お答えをさせていただいているわけでございまして、申し上げましたように、辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないとのことでありました。

 このやりとりにつきまして、事務所側が全日空側とどのような形で、電話で行ったのかメールで行ったのか私は承知をしておりませんが、その上において私はこうやってお答えをさせていただいているところでございまして、これ以上私から全日空側に要望をするということは、今の時点では考えてはおりません。(発言する者あり)

○棚橋委員長  傍聴議員は御静粛に。御静粛にお願いします。黒岩議員、御静粛にお願いします。

○小川委員  総理の疑念を晴らすために提案しています。

 一般論ですが、例えばもう一軒のホテル、もうあえてちょっと名前は出しませんけれども、もう一軒のホテルに我々野党側が情報提供を依頼した場合、例えば、基本的にとか、まれではあるがとか、一概には言えないがとか、全て留保がついているんですよ。それを私たちは私たちなりに受けとめていたんです。

 しかし、今回、このANAインターコンチネンタルホテル東京さんは、一切の留保をつけていないんです、ごらんいただければわかるとおり。ここには、私は、これは聞き取ったものではありませんから。ホテル側のしかるべき担当者がしかるべく責任を持って書いた文章ですよ、これは。毅然と書いているでしょう、ございません、そんな例外はございませんと。これは、ホテルとしてはきちんとやっているんですよ。そんな中途半端に、誰がお客さんだかわからない、誰からお金をもらえばいいかわからない、領収書を誰に発行すればいいかわからない、そんなやり方を私たちはやっていませんというプライドのある回答なんですよ、これは。それに対して、総理の答弁は全くもって信憑性に欠ける。

 そもそも、総理の答弁の、まあ私はあえて珍答弁と申し上げましたが、契約形態にせよ、参加者の参加方式にせよ、支払い方式にせよ、みんなおかしいとそもそも思っているんですよ、そんなの聞いたことないと。何だか不都合なことを言い逃れするため、隠すための隠蔽工作なんじゃないかとみんな思っているわけですよ。そこへ来て、このホテルの毅然たる回答ですから。

 だから、改めて求めます。

 では、午前中は、午後の答弁で確認を求めたとしましょう。それの要請に総理は今お答えになったとしましょう。

 では、改めて要請します。ホテルに対して、一般論で、私たちは例外なく答えていただいたと思っています。それを覆すために、いやいや、個別に、安倍後援会の案件では、明細書を発行せず、そして参加者一人一人が一契約者として参加をし、そして、領収書は上様なのか空欄なのか、参加者一人一人に渡しましたよねということをホテル側に、改めて要請します、確認して、書面で答えてください。

○安倍内閣総理大臣  今、小川委員の言いぶりでは、まるで全日空ホテルが誇りを持って、プライドを持って答えていて、他のホテルはそうではないかの……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛に。

○安倍内閣総理大臣  私は、誤解を……(発言する者あり)今、言ってねえよという極めて品に欠けるやじがありましたので、御注意をいただきたいと思います。

○棚橋委員長  本多委員、くれぐれもよろしくお願いします。

○安倍内閣総理大臣  それはそういうことではなくて、まさに今私が申し上げたとおり……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛にお願いできませんか。頼むから、御静粛にお願いします。

○安倍内閣総理大臣  これは先ほど答弁したとおりでございまして、これは全日空ホテル側に私の事務所が問合せをし、そして、この予算委員会で私が答弁する旨のことを先方に伝え、その上において確認したことを答弁をしているところでございます。

 当然、皆様が、今、私とのやりとりについて、本当かということを全日空側にこれはただしていただければそれはよろしいのではないか、こういうことでございまして、私がここで話しているのがまさに全日空側とのやりとりの真実でございます。

 それを信じていただけないということになれば、そもそもこの予算委員会が成立をしないということになってしまう。一々それに答えていたのでは成立をしないことになってしまうわけでございますから、それは……(発言する者あり)今、一々という言葉遣いについてどうかということがございましたので、一つ一つですね、一つ一つ答えていたら、まさにこの予算委員会の質疑は成立をしなくなってしまうわけでございますから、私は総理大臣として、全日空側に事務所を通じてお問合せをさせていただき、そして、ここで私がそうお答えをさせていただくということを確認して今ここでお答えをさせていただいているということでございますので、私の言っていることが間違っているのかということについては、それはお問合せをいただきたい、このように思います。(発言する者あり)

○棚橋委員長  まずは、申しわけございません、委員会室にいらっしゃいます皆さんにお願いします。どうぞ御静粛にお願いします。

○小川委員  委員長、速やかな進行をお願いします。

 ちょっとおかしいと思いますのは、辻元議員も、この間、慎重にさまざまな問合せをホテルに対して進めてきているんですよ。それで、なぜこういうメールのやりとり、文書、書面のやりとりになったかといいますと、ホテル側としては、電話での曖昧な問合せに曖昧に答えることはできませんと。文書で、書面で質問してください、それに対して書面で責任を持って答えましょうというのがホテル側の姿勢なんですね。

 総理、これ、本当ですか。事務所の方が電話で確認をしたことに対して、ホテル側が電話で責任ある回答をしたとおっしゃるのは本当ですか、それは。

○安倍内閣総理大臣  それは、皆さんが、皆さんというか、先ほど辻元委員が、短い一時間の時間の間に、こちらも、次のこの委員会の答弁等の用意もしなければいけませんよ。いろいろな、総理大臣としての他の仕事もいっぱいあります。その中で事務所に私は指示をして、事務所がこの短い時間の間に先方と確認をした。それを、そもそもいいかげんにやっているんだということを決めつけるのであれば、それはもう既にコミュニケーションが皆さんとは成り立たないということになってしまうわけであります。

 この限られた条件の中において、やるべきことを私たちはちゃんと……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛に。

○安倍内閣総理大臣  ちゃんとやっているわけでありますし、そもそも要望がそういう要望だったから、全日空ホテルに要望を出した。このお答えをしていただきたいということをお伺いをし、そして、その中身については、この国会において、私が全日空からこういう話だったということを紹介させていただきますよということを言って全日空側が述べるというのは、これは軽いことなんですか。軽いわけがないじゃないですか。私の口を通じて、総理大臣としてこういうことを聞いたということを述べるわけでございます。

 まさにそうやって努力を重ねて今ここで述べているにもかかわらず、それは信用できないということであれば、そもそも予算委員会は成立をしないわけでございまして、いわばまさに、これに疑問があるのであればお問合せをいただければ、こう思うところでございます。(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛に。後藤委員、御静粛に。

○小川委員  重ねてお願いします。午前の午後、そういうことだったと仮に受けとめましょう。改めてホテルに対して、一般論で辻元議員のお尋ねに対してはこう答えた、いやいや、個別論でいえばこういうことですよね、それに対して書面でホテル側から責任ある回答をもらって、委員会に提出してください。

○安倍内閣総理大臣  これは、私は既に答弁をしているわけでございまして、それについて改めて書面にする考えはございません。(発言する者あり)

○棚橋委員長  まずは御静粛に。まずは御静粛に……。

 退場させてください。

○小川委員  だから怪しまれるわけでしょう、総理。この短時間で電話でやりとりをしましたという御答弁は、まあ仮にそれは受けとめましょう。改めて、きょう、今からでいいじゃないですか、夕方にかけて事務所に御指示をいただき、ホテルの担当者、これは、誰がどういう角度から何を聞いても本当のことを答えていただけますよ。真実は一つですから。

 安倍総理の側から総理に対する疑念を晴らすようにきちんとした問いを立てて、それに対する答えを書面でもらえば、それで済むじゃないですか。明日までの質疑で結構ですよ、明日までの質疑で結構です、ぜひそれをやっていただきたい。改めてお願いします。

○安倍内閣総理大臣  それは、私どもの事務所が、皆様から要望があったから、それを全日空側にこれはお尋ねをしてお答えをいただいて、ここで私が責任を持って述べているわけでございます。それを信用できないといって、更にまた全日空側に書面で出せということまでやるというのは、いささか要求が強過ぎると私は思うわけでございまして……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛にお願いします。

○安倍内閣総理大臣  そうであれば、皆様側が、私と全日空側がどういうやりとりをしたのかということで書面で出してくれということを全日空側に依頼するということは、それは起こり得るだろう、このように思いますが、私は、まさに、全日空側に対して依頼をし、回答を得ているわけでございまして、このやりとりが残念ながら信用していただけないから更にということについては、それはいささかどうだろうか、このように考えているところでございます。

○小川委員  では、率直に、改めてやりとりをしたいと思います。

 委員長、これは委員会として要求してください、委員会として。安倍総理に対してきちんと、口頭でぺらぺらおっしゃるのはいいけれども、書面できちんと相手方に確認をして、疑念を晴らすように委員会として要求してください、委員長。

○棚橋委員長  後刻、理事会で協議をいたします。

○小川委員  重ねてですが、総理、その書面でのやりとりは重ねて求めたいと思いますが、そもそも、明細書を要求して開示していれば、何でもなかったことなんですよ。領収書の一部でも取り寄せをして開示していれば、何でもなかったことなんですよ。

 総理、重ねてそれも求めたいと思います。領収書、そして見積書、請求明細書、ホテルは発行しなかったことはないと言っていますから、この七年間。これは一度もないという書き方ですから。政治家、政治団体、全て例外扱いしていませんという回答ですから、必ずありますから。必ずある。それを総理、ホテル側にきちんと主催者として要求をして、開示してください。

○安倍内閣総理大臣  領収書の方については、既に新聞等で公開されているものと承知をしております。

 そして、明細書につきましては、先ほど申し上げたとおりでございまして、私の事務所の職員はホテル側と事前に段取りの調整を行ったのみであり、明細書等の発行は受けていないとのことでございました。

 また、繰り返しになりますが、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないということは、ホテル側から正式に回答があったとおりでございます。

○小川委員  大変残念な御答弁が続いています。

 再三これは出ている議論ですけれども、総理を支持しておられる方も、もちろん世の中にたくさんいらっしゃる。しかし、支持できないという中で最大の声は、信用できないということですからね。

 私、この間の総理の御答弁ですごく気になった答弁なんですが、このいわゆる前夜祭に、総理は、私は足を踏み入れただけだという答弁をされていますよね。

 これは私が申し上げるのもなんですが、地元で長らく総理をお育てになられた支援者、有権者、総理が日ごろお世話になっている方々がたくさんおられる場ですよね。そこに対して、私は足を踏み入れただけだという御答弁は、ちょっと、自分の胸に手を当てて考えたときに、支援者を前にしてとても口にできる言葉ではないなと私は思いました。

 一部報道などで気になる報道もありまして、総理も恐らくお目通しされているんだと思いますが、地元山口県の後援会員からも不信の声が上がり始めた。後援会員も悪人という雰囲気になっている。下関市の八十代の女性。答弁はしどろもどろ、本当のことを話せばいいのにと眉をひそめる。契約したのは会場のホテルと参加者一人一人だとしているが、そんな説明は一回もなく、知らなかった。森友、加計学園問題と同じでうんざり。一体どういう管理をしているのか、首相には誠実さが足りないと憤る。幅広く募っているという認識だが、募集はしていないに対して、毎年参加してきた下関市の男性は、意味不明だ、言わなければよかった。地元で後援会員は極悪人、どう打開すればよいのかと悩む。それぐらい、総理、地元の有権者に対しても複雑な思いをおかけしていますよ。

 この際、ただいまのホテルとのやりとり、そして明細書、きちんと御自身の責任において請求をし、開示すれば、それで済むじゃないですか。地元の有権者に対するその名誉回復のためにも、総理はそれを実行されるべきではありませんか。改めて答弁を求めます。

○安倍内閣総理大臣  今、地元の方がまるで全てそうだかのごとくの紹介をされましたが、それは失礼だと思いますよ、私の後援者の方々に対してそういう決めつけは。そうではない方もたくさんいらっしゃるわけでありますから。

 しかも、かつ、今紹介した方が果たして本当に参加した方かどうかも、これもわからないわけでありますから、反論のしようのないものを挙げてここで紹介をされるということはどうなんだろう、こう思わざるを得ないということは言わせてもらいたい、こう思うところでございます。

 そして、前日の夕食会に足を踏み入れたということについては、いわばどういう契約関係になっていたのかという関係上の説明をする上においてそういう説明をしているわけでございまして、もちろん、後援者の方、参加者一人一人は、私がそこに来て顔を合わせること、あるいは一緒に写真を撮ったりするということを大変楽しみにしておられたわけでございまして、そういう要望にお応えをし、長年の関係の中で、わざわざ来られたからということで私も顔を出した、こういうことでございます。

 その説明をさせていただいたところでございまして、今、小川委員は、これは相当、地元の人たちに対しても、ある意味、まるで地元の方々が肩身が狭くならなければいけないかの雰囲気をつくられているわけでございますが、それは少し、この場でそういう一般の私の後援者に対しての言及をするときには気をつけていただきたい、真にそう思うところでございまして、それはつけ加えさせていただきたいと思います。

○小川委員  私自身も、また、あるいはここにいらっしゃる方全てそうですが、やはり、多くの方々との信頼関係をどうやって築いていくかということに腐心している中で率直に、素朴に疑問に思いましたし、また、こういう声が、一部とはいえ、あるとすれば非常に気の毒なことだと思いました。それぐらい、この間の総理の御答弁は極めて信憑性に欠けると多くの方が思っている。私どもも思っている。しかも、簡単にその疑念は晴らすことができることであるにもかかわらず、総理はそれをしようとしない。そこになお一層不都合なことがあるんではないかというさらなる疑念を呼んでいます。

 この際、ぜひ、重ねてになりますが、ホテルのこの担当者に対して、きちんと真実を答えてくれるでしょう、総理の疑念を晴らすような回答を返してくれるんじゃありませんか。辻元議員はそれをやったわけですから。みずからの尋ねたいことをきちんと書面にしてホテル側の見解を求め、それを回答として得て委員会に提示したわけですから。

 総理、せめて、総理の挙証責任、立証責任はその分だけ上がっているんですよ。きちんと総理の立場から、改めてホテルに、総理がみずからの疑念を晴らすために確認をしたいこと、それをきちんと御質問で投げかけていただき、その回答を改めて委員会に提出をしていただくように、重ねてになりますが、要請します。総理の答弁を改めて求めます。

○安倍内閣総理大臣  挙証責任ということをおっしゃいましたが、私がうそをついているというのであれば、うそをついているということを説明するのはそちら側ではないのか。

 つまり、私が、私の事務所が……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛に。

○安倍内閣総理大臣  全日空に聞いて、そして……(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛にお願いします。

○安倍内閣総理大臣  全日空に私の事務所が聞いて、私の事務所から問合せをし、どうだったのかということでお答えをさせていただいた。そしてそれは、全日空側も私がそのように答弁するということを了解の上、そういうお答えをいただいたところでございます。それがどうなのかということであれば、皆さんが全日空側に問合せをすればいいことではないか、こう思うところでございます。

 あのときには、前回、辻元氏の質問のときには書面でという要求はなかったわけでございまして、私はその要求にはお応えをさせていただいているところでございまして、それに応えたらまた新たな要求が出てきてということで、次から次へとこういうことになるわけでありまして、それは、ホテル側に対しても改めて何度もそういうことをお願いをしなければいけないということになるわけでございますから、それは、私たちが新たに重ねてそういうお願いをするということは私はどのようなものか、こう考えるところでございまして、先ほど答弁をさせていただいたとおりでございますし、既に委員会に要請をされたと今ここで聞いていたところでございまして、それはこの委員会においてお決めになることだろう、こう思うところでございますが、私の考え方としては、今既に申し上げさせていただいているところでございます。

 繰り返しになりますが、全日空側からいただいたお答えについては正直にここでお話をさせていただいているところでございます。

○棚橋委員長  小川委員に念のため申し上げますが、先ほど理事会で協議すると決まっております、小川委員からの申出で。

○小川委員  辻元議員のこの問いは、例外がないという問いなんです。例外がないという回答なんです。ですから、例外があるということを主張されるのであれば、それは総理の側が立証すべきだと思います。例外がない前提での問いなんです。(発言する者あり)

○棚橋委員長  御静粛にお願いいたします。(発言する者あり)だから、御静粛にと両方とも。

○小川委員  例外があるのであれば、ホテル側もそういう回答を寄せるでしょう。そして、二ページ目四番目の問いですが、念には念を入れて、主催者が政治家及び政治家関連の団体であることから対応を変えることはあるかと、わざわざ念には念を入れた問いまで立てているんです。たった一言、ありませんという回答なんですよ。

 例外はない扱いがされてきたはずだというところまで辻元議員は立証したと思いますよ、これは。(発言する者あり)いやいや、これは極端に言えば、総理がうそをついているのかホテルがうそをついているのかという話になりますからね、極端に言えば。

 ですから、総理の側で、私はきちんと正しいことを言っている、ホテル側がおっしゃったことも正確につかまえているということを立証するには、書面でやるしかないんですよ。書面で提出するしかないんです。

 改めて、総理のために申し上げます。総理の御自身の疑念を晴らすために、書面でやりとりをしてください。そして、その結果を提出してください。(発言する者あり)

○棚橋委員長  内閣総理大臣安倍晋三君。

 なお、与党席からも不規則発言はお慎みください。(発言する者あり)今申し上げています。野党席からもお願いします、静かに。(発言する者あり)与党のどなたが言ったかわかりません。お静かに。お願いだから御静粛に。

○安倍内閣総理大臣  でも、この中には、例外なくということは一言も書いてありません。例外がありませんかということも聞いていないわけでありまして、しかもこれは、聞かれたところは広報推進室でありまして、実際に業務を行っているのは、いわば宴会場なり営業が行っているわけでありまして、我々は営業側と話をしているところでございます。当然、これは広報推進室ですから、一般的なお答えをさせていただいたんだろう、こう思うところでございます。

 その中におきまして、はっきりと申し上げますけれども、先ほど申し上げたとおりでありまして、先ほど要望がございましたから、私の事務所が全日空ホテルに確認をしたところ、辻元議員にはあくまで一般論としてお答えをさせていただいたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていないとのことでありました。

 桜を見る会前日の夕食会は、平成二十五年、二十六年及び二十八年の三回は全日空ホテルで実施をし、私の事務所の職員はホテル側と事前に段取りの調整を行ったのみであり、明細書等の発行は受けていないとのことでありました。

 また、領収書については、一般的に宛名は上様として発行する場合があり、夕食会でも上様としていた可能性があるとのことでありました。

 いずれにいたしましても、これまで私が繰り返し答弁してきたとおり、夕食会の会費については、ホテル側との合意に基づき、私の事務所の職員が会費を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受け付け終了後に集金した全ての現金をその場でホテル側に渡すという形で参加者からホテル側への支払いがなされたということでございます。

○小川委員  総理、ホテルの広報は当然営業に確認しているに決まっているじゃないですか。まるでホテルの広報が正確でないことをおっしゃるようなことは、ホテルに対しても失礼だと思いますよ。

 いずれにしても、それを晴らすためには、総理、再三になりますが、これ、委員長、明日の質疑までには必ず書面で確認できる資料の提出をお願いをして、後続の質疑者に時間を譲りたいと思います。

 ありがとうございました。

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